こんにちは、歯科医師の南です。
口臭ほど、ビジネスを円滑に行うための阻害となるものはありません。
ビジネスの基本中の基本であるコミュニケーションに支障をきたすからです。
重要なのは、自分ではなく第三者が不快を感じるという点です。
「人との距離感覚に関する意識調査」(江崎グリコ、2011年)によると、人との距離が近づいた時に不快に感じる第一位が口臭(83.4%)でした。
口臭の発生には、「口の中が不潔な状態になっている」「口の中に何らかの病気がある」「呼吸器系の病気もしくは消化器系の病気がある」「ストレス」などの原因が複雑に影響している場合がありますが、90%以上は「口の中」と関係があります。
まず、口臭のセルフチェックをしてみましょう。
◎口の中がネバネバして、嫌な味がする。
◎放置して穴の開いた虫歯がある。
◎歯肉から膿が出る。
◎しばらく(2年以上)歯科で歯のクリーニングをしていない。
◎朝と寝る前に、歯を磨かないことがある。
◎唾液がでにくく、口の中が乾燥しやすい。
◎タバコを吸う。
2つ以上チェックがあれば、口臭症の可能性があります。
口臭の原因となる主な物質は、揮発性硫黄化合物(VSC) で、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどがその代表的なものです。
それぞれのガスには特有の臭いがあります。
硫化水素…腐った卵の臭い
メチルメルカプタン…タマネギの腐ったような臭い
ジメチルサルファイド…キャベツの腐ったような臭い
どれも鼻をつまみたくなるような臭いですが、これが自分から発せられていると考えただけでもぞっとします。
「一流の人の歯は、なぜ白いのか?」植木ゆかり先生著(http://www.amazon.co.jp/dp/4426118611/#immersive-view_1421303118965)より抜粋