こんにちは♬
歯科衛生士の加原です。
多くの人が食事が終わった後に歯磨きをします。
しかし、なかにはその食事の後の歯磨きは駄目だという考えの方がいるようです。
その人の考えでは、食事の後に口腔内では『再石灰化』が行われます。
その『歯の再石灰化』をしている時に歯を磨くというのは
駄目なんじゃないかという考え方です。
この事から『食後の歯磨きは駄目』という考えの人が現れたようです。
『食前の方が良い』という理由は他にもあります。
それは『就寝時の口腔内の中は唾液が少なくなり、細菌が繁殖しやすくなります。
その状態のまま朝食を採ると、その細菌も食べてしまう』という理由です。
ですが、これはあくまで『朝食』に限った事であり、その他は関係ないでしょう。
食前に歯磨きをする欠点は経験した事があるという方もいると思いますが、
歯磨き粉の中には界面活性剤が使用されていることが多く、
その効果により膜のようなものが張られ、その状態のまま食事すると、
おいしく感じにくくなるようです。
歯の表面では、歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、
ミネラルが歯の中に戻って結晶化する再石灰化が繰り返されています。
何も食べていないときの歯の表面は中性ですが、一旦口の中に食べ物や飲み物が入ると、
細菌が作り出す酸が増えてはの表面が酸性になりミネラルがどんどん溶け出します。
細菌はブクブクうがいでは取り除くことはできません。
飲食の後は必ず歯磨きをしましょう。