こんにちは、歯科医師の南です。
前回の口内全体を健康に保つ食生活の続きをお話ししたいと思います。
◎歯のエナメル質を強化する「ビタミンA」のチカラ
ビタミンAは、歯のエナメル質の強化や、歯ぐき、舌などの粘膜を作るために必要な栄養素です。
歯周病菌の対策にはエナメル質を頑強にし、細菌のバリア機能を果たす粘膜を強化することが大切です。
色の濃い緑葉食野菜はビタミンAがたっぷりと含まれています。
◎砂糖は控えめ、間食は噛むおやつに!
言うまでもなく、砂糖は歯のエナメル質を溶かす作用がありますので、虫歯の原因となります。
歯周病菌のエサにもなり、増殖の作用も果たしてしまいます。
仕事の合間に何か食べたいと思ったら、甘いお菓子ではなく歯ごたえのある野菜チップスやごま入りクッキーなどがお勧めです。
また、注意したいのがスポーツドリンクです。
夏場は汗を大量にかくため、スポーツドリンクによる塩分やミネラルの補給は疲労の回復や体力を維持するためには有効ですが、口の中には糖分が残ります。
時間が経てば唾液で流されるものの、のどが渇くたびに飲むことを繰り返すと、糖が歯にこびりつき虫歯を生み出すことになります。
スポーツドリンクや甘い飲み物を飲んだあとは、歯磨きをすることが一番ですが、それが出来なければせめて口の中をゆすぐことをこころがけてください。