こんにちは、歯科医師の南です。
前回の続きとして…
なぜ90%以上の口臭が口の中と関係してくるのでしょうか?
毎日の食事でいろいろな食品が口の中を通りますが、そのうちの一部が最近の栄養源となります。
増殖した細菌が新陳代謝ではがれた粘膜上皮細胞などのタンパク質を分解して口臭の原因となる臭いの物質、VSC(揮発性硫黄化合物)を作り出すのです。
臭いの強さは、口の中の最近の種類や量、歯の汚れ度合い、唾液分泌料などによって異なります。
特に夜間は、唾液の分泌も減少するので口の中の粘膜細胞がはがれ落ちて舌の上に溜まり、細菌にとっては格好のエサとなります。
それで朝起きた時に口臭が発生することがあるのです。
口臭の種類は「生理的」「外因的」「病的」「心因的」の4つに分類されます。
しかし実際には原因が一つだけの場合は少なく、いくつかの要因が重なり合って発生する場合がほとんどです。
「一流の人の歯は、なぜ白いのか?」植木ゆかり先生著(http://www.amazon.co.jp/dp/4426118611/#immersive-view_1421303118965)より抜粋