こんにちは♪♪
オリオン歯科汐留 受付の南雲です。
笑った時に白い歯が好感をもたれることはみなさんが感じる事だと思いますが、笑った時には歯だけでなく歯ぐきも見えることがあります。
歯は黄ばんでいたり、むし歯で黒ずんでいたらイメージダウンですが、歯ぐきはどんな状態が良くないのでしょう?歯のことは気づかっても、案外歯ぐきのチェックはおざなりになっていませんか?歯ぐきの病気なんて自分とは縁がないと思っていませんか?
今回は、歯にとって縁の下の力持ち『歯ぐき』についてのお話です。
歯肉とは何か?
鏡でお口の中を覗くと歯の周りに、根元を取り囲むように見えます。歯肉(しにく)とも呼ばれています(以下歯肉と記載します)。歯とはまったく別の組織ですが、歯を維持する歯周組織のひとつです。
歯肉って何の為にあるの?
歯は、歯肉から直接生えているのではなく実際は歯槽骨(しそうこつ:顎の骨のうち歯を支える骨)に植わっているのですが、この歯槽骨を覆い保護する役割が歯肉にはあります。もし、歯肉が無かったら食事のときの咀嚼の力や動きにより歯や歯槽骨を痛めつけてしまうことでしょう。
歯肉には歯や歯槽骨を守る働きのほかに、免疫としてのバリア機構もあります。新陳代謝によって歯肉の表面には、沢山の細菌が長期間付着しにくく、歯肉の細胞同士の間には、外からの細菌や毒素などと戦い分解する細胞がたくさん遊走しているので歯肉の健康が保たれているのです。
歯肉はなぜ赤い?
実はお口の粘膜はとても薄いのですぐ下にある血管、つまり血液の色が透けて見えているからなのです。 たとえば、私たちは毎日お風呂に入ります。寒い時期ですと、入浴前は血行不良で肌が青白い人も、湯船に浸かり血行がよくなり血流が多くなると肌の色が淡い赤みを帯びてきます。熱過ぎてやけどをすると肌は炎症を起こし赤くなってしまいます。 同じように歯肉も血液循環によって色が違ってきます。たとえば、貧血気味の人では白っぽい薄いピンク色をしており、歯肉炎や歯周病の人では赤みが増します。また、タバコを吸う人では血中酸素が減り、ヘモグロビンが二酸化炭素と結合することでうっ血しているので青味がかった紫色のような歯肉の色をしています。
正常な歯肉の状態は?
歯肉の正常な状態を知らないと、異常に気付くのが遅れてしまいます。
歯肉は歯周組織の一番外側の粘膜で、歯肉の大部分で動かない部分は付着歯肉、歯の際の少し動く部分は遊離歯肉、歯と歯の間の三角形のところは乳頭歯肉といいます。色は淡いピンク色。健康な歯肉には、まるでみかんの皮のようなプツプツとしたスティップリングと呼ばれる小さなへこみが点在しています。そして、歯と歯肉の間には浅いすきま=歯肉溝(歯周ポケット)があります。