こんにちは、オリオン汐留 歯科医師の餅田です。
良く歯の神経の治療を行う際患者様に歯を抜くんですか?と質問されます。
今日は歯の神経の治療についてお話ししようと思います。
一般に歯の根っこ、中身と言われている物は歯髄と呼ばれています。歯髄は歯の根っこの先からかの中心の管にある血管や神経その他の組織の総称です。
これらの組織は歯に栄養を送り届ける働きをしている組織です。
つまり、歯の神経の治療の際に良く言われる歯の神経を抜くというのはこの歯の管の中の神経や血管を取る事で歯を抜去る事とは全く別物なのです。
歯が残るなら神経はいくら抜いても平気と言う声もたまに耳にしますが、これは大きな間違いです。
先程も述べましたが、神経や血管は歯に栄養を届けている働きをしています。それを取り去ってしまうと歯には一切栄養が行かない事になってしまいます。
栄養が行かなくなった歯はどの様な変化を起こすのでしょうか。
分かりやすいのが、木に例える事です。水が行き渡って栄養されている木は緑がおいしげり生き生きとして生えていますが、水が行かなくなると枯れ果てて折れやすくなり脆くなってしまいますね、歯にも同じ事が起こります。
栄養の行かない歯は脆くなりひび割れて折れやすくなり、枯れてしまった様に色はくすみお世辞にも綺麗な歯とは言えない状態になります。
見た目だけならまだしも折れやすくなるのは歯全体なので根っこも当然脆くなります。結果として折れた根っこの歯は口の中に残せないので最終的には歯を抜く処置が必要となってしまう事が多いのが現実です。
なので、歯髄の処置が歯を抜く事とは違っていても、油断は大敵です。
虫歯は早めに処置を行い、歯髄を守る事が一番ですね。
詰め痛い物がしみる、甘い物がしみる、という症状は虫歯が歯髄に近づいているサインです。思い当たる方は、是非オリオン汐留まで足をお運び下さい。
スタッフ一同心よりお待ちしております。