こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^
今日は歯がしみる症状の中でも『甘い者で歯がしみる』原因についてお話ししたいと思います。
冷たいもの、熱いもの、酸味のあるものなどで歯がしみる事はよくあると思いますが、なぜ甘いものでしみるのかちょっと謎ですよね。
甘い物がしみる原因は2種類あるといわれています。
1.浸透圧の差
1つは即時に痛むもので、すでに虫歯などで歯に穴が空いていて中の象牙質という組織がむき出しになっており象牙細管(神経に直接繋がっている空洞のある組織)が露出しており、この管の中の髄液が甘いもの(甘い物を食べて唾液で糖分が溶けた状態)に触れて両方の浸透圧の差(砂糖水の方が浸透圧が高い)で髄液が吸い出されてしみるような痛みを発生します。
2.虫歯菌の作る酸
もう一つは、糖分を細菌が分解して酸を発生させて歯を浸食する時の痛みで、じわっとゆっくり痛みが発生します。
このときの酸の濃度は食後5分がピークになりph5(塩酸くらい)に達します。
その後約30分で唾液によって中和されます。
なので、歯を磨く時は、食後5分以内か、中和されている30分以上後にする様にしましょう。
つまり、甘いもので歯がしみる症状が出ている場合は虫歯を疑った方がいいかもしれません。
痛みを感じる前に定期的なメンテナンスに通い、予防・早期発見を目指しましょう♪