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2016.09.13

自宅で出来る歯のケアだけでは綺麗にならない!

こんにちは、歯科医師の南です。

 

虫歯や歯周病は初期の段階ではそれほど自覚症状が出てきません。

でも、特に痛みがなくても、歯の状態を確認することを習慣づけてください。

最終目標は一生自分の歯で食事が出来ることです。

 

もし、治療が必要になっても、定期的に歯科で予防していれば、早期発見でき歯のダメージも費用も時間も格段に少なくてすみます。

 

特に歯科とはもう何十年も無縁で、自分は虫歯になりにくいと考えている人こそ気をつけなければならないのです。

虫歯には無縁だったかもしれませんが、「サイレントディジーズ(静かな病気)」歯周病がじわじわと進行している可能性があります。

痛みがなく進んでいく歯周病の場合、気づいた時にはかなり悪化していることも多いのです。

 

まず、自分の歯をチェックしてみてください。

自己チェックすることで歯に対する意識も自ずと高まります。

『あ、これはまずい」と思った人が多いのではないでしょうか?

歯のケアは大まかにいって、次のステップによって行ってください。

 

1、予防のための3〜6ヶ月ごとの定期的な歯科でのチェック。歯のクリーニングの習慣を自分に義務づける。

2、自宅での正しいセルフケアをはじめる(歯科で正しいケアの方法は教えてもらえます)。3〜6ヶ月ごとの歯科でのケアも忘れずに!

3、ホワイトニングでより輝く歯にステップアップ(独自で突き進まないように。その人に適したやり方があるので歯科医に相談しましょう)

 

巷には様々な種類のセルフケアグッズが出回っています。

でも間違った使い方をすると大事な歯を傷つけてしまう危険性もあります。

残念ながら自分で100%完璧にケアするのは難しく、相当に頑張っても80%が限界でしょう。

つまり、プロフェッショナルによるケアがどうしても必要になってくるのです。

 

ネット通販などで手にすることができるオーラルキットは、歯を綺麗にする薬剤、歯のマニキュア、口臭が消える歯磨き粉、口臭予防ガムなど多岐にわたります。

しかし、それらを使用して一見綺麗になったように見えても、根本的な「病気」の部分は改善されていませんから、一時しのぎでしかありません。

ガムで口臭を消しても根本を治さない限りいつまでも口臭はつきまとってきます。

 

たとえば、新築の家を建てるとき、一番大切なのは基礎工事、つまり土台をしっかり造りこむことであることは皆さんもご存知だと思います。

土台造りに一番手間と時間をかけます。

そのしっかりした土台に家を建て、初めて頑丈で長持ちし、外からの力(風や雨)にも屈しない建造物となるのです。

 

歯も全く同じで、痛んで弱くなっている土台(歯ぐき)に、これまた汚れがこびりつき痛みのある家(歯)の表面をいくら綺麗にメンテナンスしても、しばらくすればメンテナンス部分が剥がれ、グラグラした土台が露になり、もとの状態に戻ってしまいます。

 

ですからまずは、土台や家をプロに診てもらってしっかり修繕し、その上でホワイトニングなどのケアを行わなければ意味がないのです。

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