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2014.09.16

舌苔と口臭について

こんにちは、衛生士の横山です。

今日は舌苔を口臭についてお話していきたいと思います。

 

舌を清潔にすることは、口臭予防に大きく貢献します。
舌のほぼ中央部分に味覚を司る舌乳頭と呼ばれている無数の突起物があります。
そこに食べカスや細菌が付着するため、それらが舌の苔(舌苔)となって「口臭」という名の悪臭を放つことになります。

舌が清潔か、健康かどうかは、手鏡などですぐにチェックできます。
通常は、舌の表面はピンク色をしています。
胃腸が弱っているなど体調が悪く乾ききっている時、あるいは細菌の量が増殖している時などは、白や黄白色をしています。
そのような状態の時は、体調管理を見直すと共に、食生活の環境も見直す必要があります。

●舌苔を除去する方法

舌苔が蓄積されていく場合、除去しない限りどんどん蓄積されていきます。
それに伴い口臭が益々ひどくなっていきます。
舌苔を除去する方法として、清潔なタオルで直接削ぎ落とす方法が最も効果的です。
人差し指にタオルを巻き付け、そのまま舌苔を前にかき出すように削ぎ落とします。
ただ、歯ブラシで直接ゴシゴシ磨いたり力を入れすぎると舌乳頭を傷つけることになります。
その結果、味覚障害を引き起こしてしまう可能性もあります。
要注意です。

また、舌苔を除去する時間帯は、早朝が最適です。
その理由は、最も舌苔が発生するのが朝の時間帯であるからです。
口内の水分量が不足している時間帯であり、分かりやすいからです。

●舌苔を予防する方法

舌苔が蓄積しやすい理由のひとつに体質もあります。
食習慣の改善により予防も可能になります。
そのような側面も持っています。
舌苔の殆どの部分は、口臭の原因となる細菌で構成されています。
それが突起物に丁度引っかかる様に付着しているという状況になっています。
したがって、それらの条件を全て取り除くように予防を心がければ良いと言えます。言い換えれば、細菌を除去するような環境をつくり自浄作用を高め、また、流動的でない固形の食べ物を積極的に摂取するという方法が効果的であるといえます。
硬い食べ物を摂取することは、歯を支えているアゴを鍛えることになり歯並びが悪化することを防ぎます。
それは、虫歯になりにくい環境をつくる事にもなりますし、長期的視野から判断すれば口臭を予防することにつながるのです。
さらに、酸味のある食物を摂取するなど、工夫の仕方によっては、かなりの口臭を予防することができます。

 

 

煙草と口臭

タバコを吸う(喫煙)ことも口臭の原因となります。
タバコには、“タール・ニコチン・一酸化炭素”が含まれています。

これらの成分は、唾液の分泌量を低下させ、歯垢(プラーク)や歯石が付着しやすい環境をつくり、また歯ぐきの血行を悪くさせます。

 

歯ぐきの血行が悪くなると、歯周病(特に歯槽膿漏)になりやすくなります。
現に、タバコを吸う人と吸わない人とを比べた場合、5倍も歯周病のリスクが高いことが明らかになっています。

また歯周病は口臭の大きな原因です。

 

●タバコを吸う⇒歯周病になりやすい⇒口臭
●タバコ(喫煙)は、ニオイだけでなく健康にもよくない

 

喫煙をされる方は、歯周病だけでなく口臭にも大きな影響を与えるということを、頭に入れておいて下さい。

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