こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^
今日は、上顎洞炎のお話をします。
上顎洞とは、頬骨の奥、鼻の横、目の下辺りに広がる空洞のことです。
ここの空洞に何らかの原因で膿がたまり、炎症を起こすと『上顎洞炎』を引き起こします。
上顎洞炎になると、頭痛、目の奥の違和感、振動で響く、鼻づまり、噛んだ時の痛み、歯の痛み、口臭などの症状が起きます。
鼻がつまると口呼吸になり、口腔内が乾き唾液での自浄作用が弱くなり虫歯や歯周病のリスクがぐっと上がります。
上顎洞炎の80%は鼻が原因で起こります。
風邪や花粉症で上顎洞炎になると虫歯でもないのに歯が痛くなることがあります。
歯医者さんに虫歯かと思っていってみたら上顎洞炎だったことはとても多いです。
必ずCTを撮影して歯が原因なのか、鼻が原因なのか診断してもらいましょう。
鼻が原因であれば抗生物質を1か月ほど服用して炎症を止めれば、歯の痛みもなくなります。
歯が原因で上顎洞炎になる場合だと、虫歯や歯周病に罹患した歯が上顎洞へ感染し、炎症を起こします。
5番目の歯から奥歯にかけて上顎洞にとても近接しています。
人によっては、歯の根っこが長かったりするとこの上顎洞にかかってしまうこともあり、虫歯や歯周病が原因で根っこから上顎洞に細菌が感染し、上顎洞炎になってしまうこともあります。
上顎洞炎は症状がいろいろあるために、わかりにくい病気です。
原因を間違えてしまうと、痛みが続いたり、違う歯を削ってしまうこともあります。
おかしいと思ったら、一度歯科を受診し、CT撮影をしてみましょう。
これからの季節、花粉症に悩まされる方も多いと思います。
一度しっかり原因をつきとめて適切な治療を受けましょう。