オリオン歯科 NBFコモディオ汐留クリニックです。
親知らずは”通称”であり、歯学的には、第三大臼歯や智歯(ちし)と呼ばれます。
奥歯の最奥に生える親知らずは、ほとんどの場合、真っ直ぐは生えず、横向きに生えてくるのが一般的です。
親知らずが虫歯になりやすいといわれるのは、最奥で磨きにくいこともありますが、横向きに生えることで、第二大臼歯との間の汚れが除去しにくいことが大きな原因となります。
また、汚れを除去しきれないままになると、第二大臼歯の虫歯のリスクも高まります。
◎智歯周囲炎とは?
虫歯にかかった親知らずは、一般的に抜歯する処置がとられます。しかし、その手前の第二大臼歯まで抜歯するわけにはいきませんので、虫歯の予防や適切な処置が大切になってきます。
また、親知らずの周囲に汚れが溜まると、智歯周囲炎と呼ばれる炎症が起こることもあります。歯肉が腫れたり、痛みが出たりと、歯周病のような症状に悩まされることもあるため、早期の治療が必要になります。
智歯周囲炎をそのまま放置すると、口を開けることすら辛くなったり、頬が腫れたりすることもあります。炎症が引かないことには抜歯もできないため、治療に時間を要することもあります。
◎口臭や顎関節症のリスク
親知らずの周りが不衛生なままだと、虫歯や智歯周囲炎の他、口のイヤなニオイを引き起こすこともあります。
また、生える角度が悪いと他の歯に当たるため、顎にも影響を及ぼし、顎関節症となるケースもみられます。
少しでも参考になれば幸いです。
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