コラム

2014.03.27

ドライマウスについて

こんにちは♪

歯科衛生士の加原です。

 

先日、ドライマウスについてのニュースがあったのでそちらからお話させて頂きます。

 

「口臭がひどい」「口の中がネバネバする」「滑舌が悪い」

「ろれつが回らずカラオケが歌えない」「お茶や水がないと食事ができない」

「クラッカーやせんべい、ビスケット、ラスクといった乾燥した食品をのみ込めない」

など症状が出ていても気がついていない方が多いそうです。

しかし、患者数800万人といわれているのがドライマウスです。

文字通り「口の中が乾く」ことをいいますが、生活の質が下がるばかりか、

さまざまな病気の引き金にもなります。

高齢者においては、死因第3位の肺炎のリスクを高めることにもなるのです。

 

唾液には抗菌物質としての働きと、潤滑油としての働きがあります。

この唾液の分泌が不足するため、雑菌の繁殖を招き、口臭の原因にもなったり、

舌の動きが悪くなったり、食物を唾液で絡めてのみ込めなくなったりするのです。

他にも。歯周病や虫歯を起こしやすく、治りにくくなります。

口腔内で増えた雑菌が全身に及び、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなるのです。

 

ドライマウスは、シェーグレン症候群によるものと、

そうでないものとに大きく分けられます。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患で膠原病の一種であり、

唾液腺や涙腺が慢性炎症を起こして唾液や涙が出にくくなる難病です。

ドライマウスのうち約1割はシェーグレン症候群によるものと言われています。

 

残り9割のドライマウスは、原因が多岐にわたり、

心因性、筋力低下、口呼吸などで、これらが複雑に絡み合っています。

ストレスを強く感じるとどんな人でも唾液の分泌が悪くなります。

心因性のドライマウスは、その傾向が強く、また、加齢とともに筋力が落ち、

寝ている時などに舌が喉の奥に落ち込みやすくなります。

すると、口がぽっかり開いて、口腔内が乾きやすくなります。

口を普段からポカンと開けるクセがある口呼吸の人も、

やはり口の中が乾きやすくなります。

さらに深刻なのは、薬剤の副作用によるもの。口が乾く副作用がある薬は多いのです。

これらを長期にわたって服用していると、唾液を分泌する機能が低下して、

慢性的なドライマウスになりやすいのです。すると、薬をやめてもすぐにドライマウスが

改善されず、また、ドライマウスの患者さんには、病院で抗うつ薬や抗不安薬を

処方され、それらの副作用で一層ドライマウスが悪化している人もいます。

 

 

気になる方は是非ご相談下さい。

オリオン歯科一同お待ちしております。

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