コラム

2014.06.05

プラーク

こんにちは。歯科医師の南です。

 

 

歯周病(歯周疾患)が病気を引き起こす病原性最近による感染症でありますが、それらの細菌はどこでも生きてゆくことができるわけではありません。

ある特殊な環境が必要となります。

「プラーク」はまさにその環境を提供する細菌たちにとっては最も適した場所といえます。

 

 

「プラーク」は食べ物の残りかすが歯の表面に付着しそこにいろいろな細菌が繁殖し、細菌たちの産生した汚物や死骸などが集まってできた塊(集塊)だと考えられています。

 

プラークは、一度歯の表面に付着すると、数時間(2〜3時間)で厚いネバネバした状態でどんどん積み重なっていく(堆積)という大きな特徴があります。

ですから、食後なるべく早く歯をみがかなければいけない、という理由はこのプラークの堆積を未然に防ぐ必要があるからなのです。

 

また、プラークは時間の経過とともに石灰化して「歯石」になっていきます。

 

 

プラークのもう一つの特徴は歯肉の縁(辺縁部)から上の部分と下の内側の部分とは性格が異なる、ということです。

上の部分のプラークに比べて内側についたプラークは毒性が強く、歯周組織の破壊に強く影響します。

 

 

結果として、歯周ポケットを形成し、深く進行したポケット内部にまたプラークが進入し、歯周組織を破壊してゆく、という悪循環に陥ってしまうことになります。

 

プラークがつかないように、食べたら早めに磨きましょう!

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