コラム

2016.07.26

プール熱(咽頭結膜熱)と口腔内

こんにちは、衛生士の横山です。

 

今日は、今の時期、小さい子供の中で流行しやすいプール熱について

お話していきたいと思います。

プール熱とは、

通常は、6月頃から徐々に増加しはじめ、7~8月頃にピークを形成し、10月頃まで流行が見られます。ただし、アデノウイルスは1年中活動しており、夏以外にも流行することがあります。

主な症状

主な症状は、結膜炎、咽頭痛、発熱の3つです。(ただし、3つの症状が全て現われてこない不完全なケースもあります。)
急な発熱で発症し、咽頭炎によるのどの痛みが現われます。また、結膜炎に伴って、充血、目の痛み、かゆみ、目やに、まぶしくなったり涙が止まらなくなったりします
(流行性角結膜炎で見られるような、角膜の濁りがでることはほとんどありません)。
このほかにも「腹痛、下痢、咳」を伴うこともあります。これらの症状は3~5日程度続きます。基本的に予後の良い疾患ですが、まれに肺炎など重症化することがあり注意が必要です。

原因ウイルス

咽頭結膜熱は、「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされる感染症で、プールの水を介して感染することもあることから「プール熱」とも呼ばれています。
主に3型のアデノウイルスが原因となります(アデノウイルスには約50種の型が確認されています)。
咽頭炎(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、発熱が主な症状としてあらわれるため、「咽頭結膜熱」と呼ばれています。
潜伏期間は5~7日間です。

 

と、このような子供がかかる夏風邪のようなものです。

喉が腫れて痛いとありますが、

歯肉がパンパンに腫れ真っ赤になり、口内炎が多発することもあります。

口腔内がそのような症状になってしまった場合は、

口腔内を清潔に保ち、口内炎などが治りやすい環境を整え、風邪が治るのを待つ事が

大切になってくるかと思いますが、痛すぎて歯磨きをできないこともあります。

そういった時には、なるべくこまめにうがい薬を使用してうがいをしたり

口腔内に停滞する時間が短い食材などを選択していただくと

少しでも口腔内を清潔に保て、口内炎の治りも手助けしてくれるかと思います。

ただでさえ、歯磨きが苦手なお子様も多いかと思います。

このような時には、歯ブラシの仕方だけでなく、食事にも工夫が必要かもしれませんね。

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