コラム

2013.11.19

唇の乾燥について

こんにちは。オリオン歯科 歯科医師の木村です。

 

日に日に寒くなってきて、唇の乾燥が気になる方も多いのではないでしょうか。今日は、そんな唇の乾燥についてお話ししたいと思います。

 

まず始めに、唇は角質層が極めて薄く、細胞間脂質(←角質細胞と角質細胞の間にある脂質であり水と結びつきやすい)や天然保湿因子(←皮膚角質細胞の中にある物質であり水分を保持する)が少ないです。つまり、もともと潤いを保つ機能が欠けています。また、皮脂腺や汗腺もないため、皮脂膜を作る事も出来ません。なので唇は、非常にデリケートであり、乾燥をそのままにすると悪化する一方です。ただ、唇は再生(ターンオーバー)が早いので、回復しやすいです。

 

唇の乾燥の原因としては、次のような事が挙げられます。それぞれの内容とともに見ていきましょう。

①空気の乾燥や強い紫外線

空気の乾燥には加湿器などを利用して加湿しましょう。唇は、紫外線から守ってくれるメラニンが欠けているため、まともにダメージを受けてしまいます。UVカットのリップクリームを塗るなどしましょう。その際には、その上から保湿のリップクリームを塗りましょう。

②唇を舐める

無意識にやってしまいがちなのですが、舐めると一見潤ったように思えますが、唇に残った水分や油分を舐めてしまい、より乾燥してしまいます。

③口で呼吸している

常に唇を乾燥させているような状態となるので、鼻で呼吸するようにしましょう。

④うつ伏せ寝している

無意識のうちに寝具との摩擦で擦れてしまったりします。なるべく肌に優しい素材で寝具をカバーしましょう。

⑤刺激の強い食べ物や飲み物の接触

オレンジジュースやレモンなどの酸性の飲食物は、乾燥した唇の症状を悪化させてしまいます。また、醤油や塩の強い、浸透圧の高い食品なども唇を刺激します。食べる前にリップクリームで唇を保護したり、なるべく唇に触れない様に気をつけましょう。

⑥口紅、グロス、リップクリーム、歯磨き粉などの接触

メイクや食事の油や調味料が残っていると、その刺激により乾燥が加速します。食事の度に優しく拭き取ったり、毎日唇のクレンジングしましょう。歯磨き粉が残っているのも良くありません。良く洗い流すようにしましょう。

⑦ストレス

出来るだけ、ストレスを溜め込まない様にしましょう。

⑧体調不良、睡眠不足による免疫力の低下

免疫力の低下により、唇の抵抗力も低下します。アレルギーやヘルペス、カンジダなどにもかかりやすくなります。また、胃腸の不調は唇にも現れやすいです。

⑨ビタミンB2などのビタミン不足

ビタミンB2は、主に皮膚や粘膜の健康を維持します。ビタミンB2の不足は、唇の乾燥を悪化させます。ビタミンB2は、レバー、うなぎ、納豆、卵、ブロッコリー、ほうれん草などに沢山含まれています。

 

最後に、唇のケアとして基本となるのはリップクリームです。普段の唇のケアとして、かさつきが気になる程度であれば薬用(医薬部外品)や日常用のリップクリームで低刺激の物を使用し、荒れてしまった唇には、医薬品のリップクリームを使用しましょう。ただし塗り過ぎは駄目です。また、唇のシワに合わせて縦向きに優しく塗りましょう。塗った時に唇を擦り合わせて刺激を与えないようにしまよう。

 

今日から、出来る事は心がけるようにしてみてください。気になる事があればいつでも御相談下さい。

オリオン歯科スタッフ一同お待ちしております。

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