コラム

2014.10.19

喫煙と歯周病

こんにちは♪

歯科衛生士の加原です。

 

歯周病は生活習慣病が多く関係した病気です。

現在、喫煙は歯周病との因果関係がはっきりわかっています。

たばこに煙には4,000種類以上の化学物質が含まれており、

そのうち有害であることがわかっている物質は200種類を越えています。

喫煙と言うと肺炎を想像しますが、歯周病にも大きな危険因子として挙げられており、

喫煙者は吸わない人に比べて2〜9倍歯周病になりやすいと言われています。

 

では、どうして歯周病へ影響するのでしょうか?

 

1.歯肉に酸素や栄養を供給する血管が、タバコのニコチンにより収縮してしまいます。

そして、歯肉への栄養が行かなくなり、歯周病の検査においては、病気の重症度が

過小評価されてしまいます。

また、歯周病の自覚症状の1つの「歯磨きをして歯肉から血が出る」が、

血管の収縮により抑制され、ご自身での発見が遅れてしまいます。

2.歯周病菌と戦う白血球の機能(免疫能)が低下してしまい、

  少ない細菌数でも歯周病が発症してしてしまいます。

3.歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、

酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

4.歯肉を修復する為に必要な機能が抑制され、

  歯周治療に対し反応が悪く治りにくい状態になってしまいます。

 

当医院では歯周病の治療をされている方には特に、禁煙指導を行っております。

禁煙に関心をお持ちでもお持ちでなくても、今後禁煙しようと思われた場合に、

お話しすることを覚えて頂けているときっと役にたつと思い ます。

 

オリオン歯科一同、お待ちしております。

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