コラム

2014.10.30

噛み合わせと全身について

こんにちは、衛生士の横山です。

噛み合わせが悪くなると咀嚼筋(そしゃくきん)などの筋肉が緊張状態になり、あご周辺の筋肉への力のかかり方が変わります。そして、緊張している方向へ身体が傾き、首や頭の角度や位置が微妙に変化します。

そのため、あごはもちろん、肩・首などに余計な負担がかかり、身体に不調を感じるようになります。初期症状としては首の痛み・頭痛などが考えられますが、首の痛みをコリだと勘違いする方もいらっしゃるでしょう。また、頭痛も前頭部・後頭部・左右と、人によって痛みを感じる場所は違います。また、目の奥のほうの痛みとして感じる方もいらっしゃいます。

さらに噛み合わせのズレが進むと、めまい・難聴・肩の痛み・腕の痛み・眼の奥の痛みなどの症状が出ることがあります。ひどくなると左右のあごの位置がズレたり、顔の左右が非対称になるなど、外見に変化が見られることもあります。人によってはまぶたが重く感じる方もいらっしゃいます。

身体の不調は口や顎に近い部分だけにでるわけではありません。初期症状としては前述したような内容の痛みや症状がでるのですが、それに気付いていてもつい我慢したり忙しさにかまけていると慢性的になりだんだん感じにくくなってきますそうなると首や肩の緊張が背中に腰に足にといった具合に全身に波及していきます。そうなると腰や肩甲骨の痛み、足の付け根の痛みや膝の痛みにまで影響がでるのです。

 

このことから、噛み合わせは見た目や口腔内の不自由さの問題だけではなく、全身にも大きく関わってきます。

全身の健康状態を管理するうえでも、正しい噛み合わせを得ることは必要だと言えます。

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