コラム

2015.05.12

歯ぐきから血がでる!

こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^

 

みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか??

 

後半はお天気が崩れるかな?と不安でしたが、終日快晴でお出かけ日和でしたね♪

 

さて、今日は患者様からのご質問でもっとも多い、『歯ブラシで血が出るけど大丈夫?』ということについてお話ししたいと思います。

 

??そもそもなぜ歯ブラシで歯ぐきから血が出るのか??

 

・歯ぐきは柔らかい組織で、とてもデリケートです。

 

歯ブラシを軽く当てた程度でもすぐに出血する場合は、炎症を起こして腫れている状態だと考えられます。

 

例えば、手足の皮膚をけがしたときには、血液をそこへ送って菌を殺し、早く治そうという働きが起こります。

 

歯ぐきも同じで、炎症が起こると血液がたまり、出血しやすくなります。

 

ですので、炎症を抑える為にも出血させた方が良いのです。

 

 

出血を怖がって歯磨きをしないと、歯ぐきの腫れはどんどん悪化していきます。

 

初めは柔らかい歯ブラシを使い定期的に、確実に歯ぐきを刺激しましょう。

 

そうすると、歯ぐきの新陳代謝や血行が促進され、新しく強い歯肉が増殖されて、元気な歯ぐきに生まれ変わります。

 

 

ただし、健康な歯ぐきに対して、わざと硬い歯ブラシで刺激して出血させるようなことはしないようにしてください!!

 

歯ぐきに傷をつくるだけです。

 

 

??歯ぐきが腫れて炎症を起こす原因は何でしょうか??

 

最も多く考えられるのが、歯肉炎を含む歯周病です。

 

歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)にある嫌気性菌(=けんきせいきん…酸素の少ない場所で発育する細菌)から排せつされた毒素によって、歯ぐきに炎症を起こす病気です。

 

日本人の約8割が歯周病に感染していると言われています。

 

歯周病は初期の段階では腫れや出血の症状だけですが、進行すると骨にまで炎症が進みます。

 

歯がぐらぐらと動くようになり、最終的には歯が抜けて、取り返しのつかないことになります。

 

歯周病の原因となる歯垢をまずは日々の歯磨きでしっかり取り除くことが大切ですが、自己流の歯磨きでは改善されないこともあります。

 

歯垢が固まり歯石になると、歯医者さんで取り除くしかありません。

 

歯ブラシでのマッサージを続けても出血が治まらないようであれば、早めに受診して下さいね^^

 

私たちが正しいブラッシング方法をご指導させていただきます♪

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