コラム

2013.11.15

歯の着色について

こんにちは☆

オリオン歯科汐留、受付の南雲です。

先週末から、気温が急激に下がり、今週は12月上旬の寒さだったそうですが、

みなさん体調などは崩されていませんか?

 

 

今日は、歯の着色についてお話ししていこうと思います。

 

歯が着色したり変色したりする原因には、外因性のものと内因性のものがあります。

外因性のものは、外来色素(タバコのヤニなど)が歯に沈着することで起こります。

また、内因性のものは薬物の影響により歯質の色調に変化が現れることで、また歯の脱臼が原因となる歯髄死などで起こります。

 

発生頻度は外因性によるものが圧倒的に高いとされています。

 

外因性の歯の着色は、飲食物やタバコなどの嗜好品あるいは色素産生細菌由来の色素が、エナメル質表面に沈着する事で起こります。

 

またプラークの存在は色素の沈着を促進する事があります。よく見られる部位は、上顎前歯の唇側および、下顎前歯の舌側などです。

 

外因性の歯の着色は、緑・橙・黒・褐色など、様々な色調を呈します。黒や褐色のもので食品などに由来するものは、お茶のタンニン酸により鉄分が還元されて黒色を呈するもの、あるいはタバコのヤニが(タール成分)がへばりつくことによるものがあります。

 

沈着量は、必ずしもお茶の摂取量あるいは喫煙本数に比例しません。

 

 

一方、細菌由来色素によるもので、緑色のものは、若年者で口腔清掃不良の人によく見られます。また、細菌色素由来のもので黒色のものは、歯肉の上側の歯面に線状あるいは斑点状に見られ、きれいにしてもまた沈着します。

 

外因性の歯の着色は日常の歯ブラシでその付着を減弱することが出来ますが、一度強固に沈着したものを完全に除去するには、歯科医師、あるいは歯科衛生士による機械的清掃(スケーリングなど)が必要となります。

 

 

内因性の歯の着色は、歯質自体が変色する事で見られます。このうち薬物の服用によるものではテトラサイクリン系の薬剤、あるいは金属(鉄など)を含む薬剤を長期間連用することによって象牙質の色調が変化し、その色がエナメル質を透過して、歯が変色して見えます。

また、歯髄死によるものでは歯髄の血液の変性、歯髄組織の壊死によって生じたものが象牙質の色調に変化を与え、その色がエナメル質を透過して歯が変色して見えます。このときの色は黄・茶・紫・黒色まで実に様々な色調を呈します。

 

 

内因性の歯の着色に対する治療法としてはジャケット・クラウンによるもの、あるいは外から見える部分の歯の表面だけを削り、そこに正常色をしたシェル(貝)状のポーセレンや歯科用レジンを貼る方法(ラミネート・ベニア・クラウン)があります。

また、歯髄死によるものでは、漂白剤を歯の中に貼付し、変色した歯質の色調を回復させる方法(ブリーチ法)などもあります。

 

 

きれいな白い歯は笑顔をさらに魅力的に見せますよね♪

どうぞお気軽に検診にいらしてください。

オリオン歯科汐留 スタッフ一同お待ちしております。

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