コラム

2015.05.14

歯周病

こんにちは♪

オリオン歯科医院 受付の南雲です。

先日は台風で雨風がひどかったですが、通勤時間帯に皆さん影響は出なかったですか?

 

さて、歯科医院に勤めていると、ついつい日常生活でも周りの人の歯に目がいってしまうものです。

あ、この人こんな歯並びしていたんだ。とか、とってもきれいにしているな♪とか、その逆も・・・ありますね。

 

中でも、歯ぐきになんらかの炎症が見受けられる方が多くいらっしゃいます。

成人の80%以上がかかっているといわれる歯周病ですが、言葉は聞いた事があるもののその恐ろしさや進行のメカニズムについては歯科の知識、興味が無い方からするとまだまだ知れ渡っていないのが現状です。

 

最近では、予防歯科という言葉が多くのCMでも普及し、それに伴い歯周病に特化した歯磨粉も市販で多く出回る様になってきました。

 

歯周病とは歯の周りの炎症によって、歯を支える歯槽骨を減少させ、最後には歯を失うことになってしまう病気です。

歯周病の始まりは歯肉炎です。歯肉炎は通常存在する口の中の細菌が、口の中を清潔にしていないと増殖してしまい、引き起こす歯肉の炎症です。この歯肉炎が悪くなってくると、歯と歯茎の隙間である歯周ポケットができてきます。歯周ポケットには汚れがたまりやすく、そのために歯肉を腫れやすくし、口臭を強くしてしまいます。

歯周ポケットは歯周炎が進行してくるとどんどん深くなり、歯槽骨を溶かしていきます。歯は支える骨がなくなっていくのでぐらぐらしてくるようになり、最終的には噛むことができなくなってしまいます。

現在は歯周病を治すことはできません。初期症状で発見し、治療を行っていけば完治も可能ですが、歯周病の症状が中期~後期になってしまうと、歯周病を完治させることは困難となり、元に戻す治療ではなく、少しでも進行させないための治療を行っていきます。

 

<歯周病初期の症状>

歯周病を完治させられる初期症状は、歯周ポケットが3mm以下であり、歯槽骨が溶け出していない状態です。これ以上進行すると完治することは困難です。

<歯周病中期の症状>

歯周病を完治させられる初期症状は、歯周ポケットが3mm以下であり、歯槽骨が溶け出していない状態です。これ以上進行すると完治することは困難です。

<歯周病の後期の症状>

歯周ポケットが6~8 mmになり、歯が上下にも動くようになってきます。歯槽骨が溶けて歯を支えられなくなってしまいます。そのため、噛むことができません。

 

歯周病の治療法

歯周病はプラークコントロールを行うことで治療・予防していきます。自分で歯磨きなどで取り除くことができない歯石やプラークを歯科で取り除いてもらいます。自分できれいにすることが難しい歯周ポケットの歯垢や歯石も取り除きます。

また、歯周病の治療として抗生物質を処方されることがあります。薬によって数日で歯周病菌を口の中からなくしますが、その後は歯周病菌が住み着かないように、歯石やプラークを取り除く治療をしていきます。

歯周病の原因はプラークであり、プラークを口の中からなくすことが一番の治療法であり、予防にもなるのです。

 

ご自分の歯ぐきをもう一度よく見てみて下さい。

赤く腫れている方や、歯磨きで血が出るという方、一度歯科に来院される事をオススメします。オリオン歯科汐留スタッフ一同お待ちしております。

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