コラム

2015.11.05

歯周病を悪化させる生活習慣病

こんにちは。オリオン汐留 歯科医師の餅田です。

今日は生活習慣病である糖尿病と歯周病のお話をします。
歯周病と糖尿病はお互いの病気を悪化させ合う関係にあると言われています。
歯周病を持っている方は糖尿病が悪化しやすく、糖尿病を持ている方は歯周病が悪化しやすいのです。
とは言うもののこの疾患を持っているから必ずどちらかになるというわけではありません。
どちらの疾患も上手にコントロールできれば、逆に疾患の治療の手助けになるとも言えます。

では。この歯周病と糖尿病がどの様なメカニズムで作用し合うのか説明してゆきます。
まず、歯周病では歯周病の原因となるバイ菌が専門に歯周ポケットの中に存在しています。口腔内が不潔になるとこのバイ菌は
数を増やして歯周病を悪化させますが、このとき骨を溶かす為の毒素を放出しています。
この骨を壊す毒素が血管を通じで全身に回る過程で糖尿病に関与するインスリン系の細胞や糖に関連する細胞に作用してしまい糖尿病を悪化させると言われています。
また、糖尿病が進行することで、体の免疫の機能は著しくて以下するため、歯周病菌に対する抵抗性も弱くなり、相互的に悪化を助長させる負のサイクルになると言われています。

ここで大切な事は、歯周病については歯ブラシや歯医者さんで行う歯石除去のクリーニングで改善が見込めるという事です。
確かに糖尿病を有する患者さんの歯周病はなかなか治療が進みにくいとも言われていますが、しっかりと内科での糖尿病のコントロールと
口腔内の清潔を心掛ければどちらの症状の改善もスムーズとなり、悪循環から抜け出す事が出来ますね。

もし、気になる事などおありでしたらオリオン汐留までいらして下さい。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

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