コラム

2013.10.21

歯周病

こんにちは。オリオン歯科汐留、歯科医師の南です。

 

歯のまわりにあって、歯を支えている組織に、歯肉、セメント質、歯根膜、そして歯槽骨があり、これらは歯周組織と呼ばれます。

特に歯根膜は、歯の根(歯根)と歯槽骨の間にある繊維性の組織、血管、神経などから構成され、歯を骨の凹部にしっかりとつなげています。

 

さらに歯根膜は、歯に加わった噛む力(咬合力)をハンモックのように受け止め、力をやわらげ、その時の感覚を脳に知らせる働きをします。たとえば、硬い物や軟らかいものを食べるときに噛む力を使い分ける事ができるのは、歯根膜のおかげです。

 

歯周病では、歯周組織が炎症により破壊されるため、歯槽骨やこの歯根膜が失われ、量が少なくなります。こうなると、歯は支えを失い、揺れたり動いたりしてきちんと噛む事ができなくなり、以前は噛めていた食事でも、痛みや違和感を覚えたりして、食べにくくなります。

 

歯周病に罹患すると、これ以外でもさまざまな症状が出てきます。

 

(具体的な歯周病の自覚症状の例)

○歯を磨く時、歯肉から血が出る

○口臭がある(人から言われた事はがある)

○歯の間に食べ物がはさまりやすい

○起床時に口の中がネバついて不快である

○歯肉がムズかゆいことがある

○歯が浮いた感じがする

○歯肉が充血して赤い、腫れている、痛みがある

○歯肉を押すと血や白く臭い膿が出る

○歯が以前より長くなったような気がする

○冷たいものでよく歯がしみる

○歯がグラグラ動く感じ

 

このような自覚症状があるようでしたら、進行した歯周病に罹っている可能性が高いので、すぐにご相談下さい。

 

オリオン歯科一同お待ちしております。

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