コラム

2015.10.01

洗口剤の効きめとは・・・

こんにちは

オリオン歯科汐留 受付の南雲です。

みなさん、洗口剤って使用しますか?

洗口剤とは、いわゆるリステリンやモンダミン、コンクールF等で知られる口でうがいをする為の洗浄液で歯周病や虫歯に効果があるとしています。

 

お口の3大トラブルである「歯肉炎」「歯垢の沈着」「口臭」を予防できる医薬部外品の薬用マウスウォッシュですが、口腔内がすっきりすることから、使用している方も多いのではないでしょうか?

 

洗口剤にはむし歯の発生および進行の予防、歯肉炎の予防、歯槽膿漏の予防、口臭の防止などをうたった製品が多くありますが、一応研究上では「0.1%以上の濃度がないと歯周病菌を殺菌できない!」と考えられていますので、日本で発売されている製品等(クロルヘキシジン濃度0.05%)が本当に歯周病に効くのかといえば、エビデンス的には「効かない」でしょう。。。

以前米国で、「リステリンには歯垢(除去)、歯肉炎に対してフロスと同じ効果がある」として「もうフロスは捨てよう」のうたい文句で宣伝を展開したところ、フロスのメーカーに訴えられて連邦地裁にCMの中止命令が出されたことはあったそうです。

むし歯の予防目的で洗口液を使うのなら、歯科医学の世界ではフッ素が必須となるのですが、日本では、デンタルリンスの中にフッ素も配合してあるという製品はありません(海外では一般的なのですが、日本ではなぜか厚生労働省が禁止しています。)

フッ素は唾液や水で流されてしまいますから、フッ素の入った歯磨剤で歯磨きした後にフッ素の入っていない洗口液で洗口するとフッ素の効果は減弱してしまうという点にも注意が必要かと思われます

フッ素を歯の表面に塗布する事で、硬く強い歯になり歯質の強化、初期の虫歯の進行を抑制する事が期待できます。また再石灰化の作用や、細菌のつくる酸の抑制などにも効果があります。フッ素にはこういった歯質を強くする効果が期待できる事から、世界各国で虫歯の予防に利用されています。

 

歯科医院では一般に販売されていない製品も取扱がありますので、ご相談下さいね。

 

オリオン歯科汐留 スタッフ一同お待ちしております。

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