コラム

2017.11.22

赤ちゃんの歯について

こんにちは、歯科医師田村です。

こちら汐留はオフィス街ということもあり、お子さんの患者さんがいらっしゃることは少ないのですが、今日は赤ちゃん〜お子さんの歯についてお話したいと思います。

歯が作られるには、まず歯の種となる歯胚(しはい)というものが作られます。

歯胚の中に歯のエナメル質や象牙質の細胞の素が少しずつ出来てきます。

まずは歯の頭の部分が作られ、次に歯の根に向かって徐々に作られていきますが、この時に歯の根を作りながら歯がはえ始めてきます。

子どものうちは乳歯がはえ、6歳を過ぎる頃に徐々に永久歯にはえ変わっていきますが、それぞれの歯は歯肉の中で着々と作られ、はえる準備を続けています。

すでにお母さんのお腹の中にいる頃から、乳歯の歯胚は作られていきます。

まだ歯がはえてきていないから歯磨きはしない、というご家庭の方針もある場合があるかと思いますが、お子さんは歯磨きをするという新しい行為になかなか慣れられない場合も多いです。

口を開けて異物を入れられる、口をこじ開けられたままそれを口の中で動かされる、なんか変な感じのことを一日2−3回される、という未知の行為に慣れてもらうために、まだ歯がはえ始める前からでも慣れてもらうために練習が必要かと思います。

まずはガーゼをお母さんの指に巻いて歯肉を優しく擦る(マッサージ)することから始めましょう。

前歯がはえてきたらストッパーが付いていて柄の短い子ども用歯ブラシを持たせて口の中に自分で入れさせてみる、といった段階を踏んでいきましょう。

その際、お母さんもご自分で歯ブラシを口の中に入れて磨く動作を、お子さんに見せながらやると、うまく真似をしてくれるかもしれません。

育児でお忙しいかもしれませんが、日々の根気強い努力と練習が、その後のお子さんのためになります。

ぜひ頑張ってみてください。

当院ではお子さんの歯磨きのチェックやクリーニング、歯を強化して虫歯になりにくくするフッ素のお薬塗布なども行っています。

ご自宅での歯磨きの他にも、是非当院で予防処置をされていってはいかがでしょう。

ご希望の方は、どうぞご連絡ください。

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