コラム

2014.03.26

キシリトールの虫歯抑制メカニズム

こんにちは。歯科医師の南です。

 

 

今日はキシリトールが虫歯を抑制するメカニズムについてお話ししたいと思います。

 

1、口腔内細菌に対しての非発酵性

 

砂糖を摂取した時、口腔内のphレベルは急速に低下し、歯のエナメル質の脱灰が生じます。

キシリトールは口腔内細菌によって全く発酵されませんので酸は生成せず、ph値も変化しません。

 

2、虫歯菌の成長抑制

 

キシリトールは歯垢とその中の虫歯菌を減少させる事がいろいろな研究などで実証されています。

このような効果が実証されている甘味料はキシリトールだけです。

 

3、歯質の再石灰化の促進

 

キシリトールは唾液の分泌を刺激し、それによって口腔内のカルシウムレベルが増大し、健康な歯の脱灰防止と再石灰化効果を促進することにより、虫歯の発生を防止する事がいろいろな研究で実証されています。

 

4、口腔内細菌の非順応性

 

非齲蝕性の甘味料も継続的に摂取し続けると、口腔内の細菌が順応して砂糖と同様に発酵され、酸を生成することが知られていますが、キシリトールだけは他の甘味料と異なり、10年以上継続的に摂取しても全く口腔内細菌は順応しないことが、わかっています。

 

 

キシリトールを日常的に摂りいれることによって、虫歯のできにくい口腔内にしていくように心がけましょう。

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