コラム

2014.11.20

口腔がんについて

こんにちは。

衛生士の石井です♬

 

 

今日は、「口腔がんを正しく理解して早期発見につとめましょう!!」

日本では年間約6000人がかかり、約3000人もの方が死亡しているとされている「口腔がん」。国を挙げてがん対策に取り組んでいるアメリカをはじめとする先進諸国では、早期発見、早期治療を徹底することで、罹患率は変わらず高いものの死亡率は減少傾向にあると言われています。ところが日本はその逆で、罹患率も死亡率も年々増加する一方なのです。

 

まずは「口腔がん」について説明します。

口の中全体を口腔と言い、ここにできるがんを総称して「口腔がん」と呼んでいます。「口腔がん」はできる場所によって『舌がん』『歯肉がん』『口腔底がん』『頬粘膜がん』『口蓋がん』『口唇がん』に分類されます。部位別では『舌がん』が最も多く、次に多いのが『歯肉がん』となります。

発生頻度は、がん全体の1〜3%程度と決して多くありませんし、他のがんとは違い、患部を直接見ることができるので早期発見しやすいがんではあります。ところが、一般の方にあまり知られていないため、進行するまで放置されてしまうケースが多く、亡くなられる方が急増しているがんでもあるのです。

 

《口腔がんの初期症状と危険な生活習慣》

口腔がんの5年生存率は60〜80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることなく、5年生存率は90%以上との報告もあります。しかし、進行した口腔がんでは、手術により舌やあごの骨を切除してしまったり顔が変形したりすることがあり、そのため食事や会話が困難になり日常の生活に大きな支障を残すことになります。だからこそ、早期発見が重要になります。

 

《痛みの少ない初期段階 痛みが出たら要注意》

口腔がんの自覚症状で最も多いのが口腔内の痛み。その他、しこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などが挙げられます。しかし、初期の段階では痛みが少なく痛みが出て来た時にはすでに進行しているケースが多く、舌や歯肉の盛り上がり、硬いしこり、なかなか治らない口内炎などの症状には注意が必要です。

 

《主な原因》

・喫煙

・飲酒

・口腔内の清掃不良、虫歯の放置、栄養不良

 

《日頃から気をつけること》

・たばこ、お酒を控える

・偏食をせずバランスの良い食生活を心がける

・歯磨きやうがいを習慣化して口の中を清潔に保つ

・合わない入れ歯、破れた被せ物、治療してない虫歯があれば放置せず、歯科医院を受ける

 

定期検診をしに是非オリオン歯科にいらして下さい。

オリオン歯科スタッフ一同お待ちしています。

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