コラム

2015.07.03

口臭があなたの信頼度をゼロにする③

こんにちは。歯科医師の南です。

 

前回の続きとして、「生理的口臭」「外因的口臭」「病的口臭」「心因的口臭」の4つのお話をしていきたいと思います。

 

「生理的口臭」

皆さんも、朝起きた時に口の中が粘ついて不快に感じたことがあると思います。眠っている間は唾液の分泌量が減っているため汚れが残って最近が増殖し、口臭の原因物質が多く作られます。

それで起床後は口臭が強くなるのですが、これは誰もが経験する生理的な口臭で、病的なものではありません。

また、緊張時にも口臭が出やすくなります。

やはり唾液の分泌量が減少するからです。

会議で自分が発表する前など、口の中がカラカラに乾くことがありますよね。そういう時に口臭が出ている可能性があります。

 

朝ご飯を食べ、歯磨きを行えば「朝の口臭」は急激に低くなります。

なぜ、食事や歯磨きで口臭が減るかと言えば、食事と一緒に細菌も飲み込むため細菌の数が減ること、歯磨きによって細菌が洗い流されブラッシングの刺激によって細菌効果のある唾液が増える、などが理由として挙げられます。

 

こうした生理的口臭はあまり気にすることはありません。

日頃から口の中を清潔にしておけば、他人の不快を招くような強烈な口臭を継続的に発することはあまりないと思います。

 

「外因的口臭」

ニンニク、ニラ、ネギなどの臭いの強いものを食べた時に口臭が発せられるのはご存知の通り。

食品に含まれているにおい成分による口臭です。

 

ニンニクを食べた後にガムを噛んだり、飴をなめたり、口をゆすいだりして臭いを消そうとしますが、特に何もしなくても口臭は時間が経てば少なくなり、消化によって吸収、代謝されるので臭いは減少されます。

 

前にもふれましたが、タバコは外因的口臭の代表的なものとなります。

歯周病との関連も強いので、タバコにより歯周病が悪化すると、口臭は一層強烈なものになります。

 

また、よく知られているように飲酒も口臭を招く原因となります。

アルコールが体内に吸収されると血液循環によって肺に運ばれ、そこから呼気に揮発性のアルコール成分が出てくるので、酔っぱらうと吐く息がアルコール臭くなるのです。

 

外因的口臭は「人と会う前は臭いの強い食べ物やアルコールを控える」ことで、つまり心がけ次第で防げるものです。

皆さんのようなビジネス現場の最前線で活躍するビジネスパーソンには、今さらながら釈迦に説法のようなお話ですね。

 

 

「一流の人の歯は、なぜ白いのか?」植木ゆかり先生著http://www.amazon.co.jp/dp/4426118611/#immersive-view_1421303118965)より抜粋

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