コラム

2014.04.30

大切な歯を残すために、根管治療は根気よく!

こんにちは。歯科医師の南です。

 

 

むし歯が進行すると、細菌が歯髄(歯の神経と血管の集まり)を侵し、強烈な痛みと頬の腫れを引き起こします。
そのまま放っておくと、最終的には歯を抜かなければならなくなるため、「根管治療」が必要となります。

 

 
根管治療とは?

 

むし歯が歯髄まで進行していたり(C3以上)、歯の根が病気になった場合に行う治療法です。
細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌、除去し、症状が重度な場合は外科処置も行います。

 

 

根管治療は根気よく。。

 

歯の根は人それぞれ形が違い、複雑な構造になっているため、細菌を完全に取り除くことは非常に困難です。

もし、細菌を残した状態で詰め物や被せものをしてしまうと、根の中で細菌が増殖して後から症状が悪化するケースもあるため(最悪の場合、抜歯になることも)、根管治療はじっくりと時間をかけて丁寧な処置を行う必要があります。

 

 

1、根管治療

感染した歯髄やボロボロになった象牙質、たまった膿などを丁寧に取り除き、清掃と消毒を繰り返します。通院は1〜4回ぐらい。

痛みはこの時点で治まります。

 

2、根管充填

 

清掃、消毒した歯根管に防腐剤を詰めて密閉することで、周囲への感染を防ぎ、歯の機能を維持させます。通院1回。

細菌が侵入しないように密封します。

 

3、補綴治療

 

土台になる柱を作って、被せもの(クラウン)を装着します。

噛み合わせに問題がなければ治療は終了です。通院2〜3回。

被せものの種類はご相談下さい。

 

4、定期検診

 

根管治療を施した歯がしっかりと機能しているかどうか、再発していないかどうか、定期的に確認します。

通院3ヶ月〜半年に一回。

根管治療は処置後が肝心です。

 

 

根管治療は、細心の注意と労力、時間が必要となりますが、大切な歯を残すために根気よく最後まで通院してください。

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