コラム

2014.05.09

根面のむし歯について

こんにちは♪

歯科衛生士の加原です。

 

だんだん暑くなるにつれて、冷たい飲み物を飲みたくなりますね。

キンキンに冷えた飲み物を飲んで歯がしみた!という経験はありませんか?

むし歯や知覚過敏が原因でしみる可能性があります。

 

知覚過敏は通常歯肉に覆われている組織が露出する事で起こります。

歯根を覆う歯肉が退縮する事が原因です。

歯肉が下がる事でむし歯の危険性も上がります。

 

歯根面は、歯冠部(エナメル質)と異なり

比較的柔らかいセメント質で

覆われており、

むし歯細菌の生産する酸に対する

抵抗力は歯冠部に比べて低く、

ここにプラークの付着が持続すると

むし歯が容易に起こります。

そして、根面のむし歯はエナメル質方向には進行せず、

セメント質の次にある象牙質へ向けて進行します。

進行が続くと歯冠部を下から(歯の根の方向から)

進行させ、歯を失ってしまいます。

 

歯肉が退縮する原因にはいくつかがありますが、このうち歯周病によるもの、

不適切なブラッシングによるもの、ブラキシズムによるもの、義歯のクラスプに

よるもの、不適合補綴物のよるもの、そして加齢によるものなどがあります。

ですから根面のむし歯は若年者には少なく、

成人以降の年齢になると多く認められるようになります。

 

知覚過敏ひとつでもその先の事を考えると恐いものです。

歯肉が少しでも下がってきている場合は通常よりもこまめにメンテナンスを

行っていく必要があります。

少しでも気になるようでしたら、ご相談下さい。

 

オリオン歯科一同お待ちしております。

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