コラム

2015.10.30

歯みがき後の仕上げ

こんにちは、歯科衛生士の樋口です^^

 

 

今日はマウスウォッシュについてお話ししたいと思います。

 

 

マウスウォッシュとは、ぶくぶくうがいする時のお口をゆすぐ液体です。

 

市販でも今たくさん売られていますが、使えばなんでもいいというわけではありません。

 

 

ボトルに入った液体のマウスウォッシュ。

 

 

 

今では携帯用のポーションタイプもありますが、容器をよく見ると、洗口液と、液体歯磨き、2種類の表示があります。

 

そのほか、医薬部外品、アルコール配合などの表示が四角い枠で囲ってあります。

 

それらの違いを確認してから、目的に合ったものを選びましょう。

 

洗口液とは、おおまかに言うと薬用成分が含まれていてお口の中の細菌を除去して、口臭予防や口中洗浄を目的としています。

 

どうしても歯を磨く時間がない時や就寝前などに使用します。

 

適量を口に含み、20秒ほどお口の中で揉むようにしてから吐き出します。

 

 

薬用成分の中には、危険といわれている成分が入っていることもあり、注意が必要です。

 
殺菌剤のトリクロサン、塩化セチルピリジウムはとても刺激が強くピリピリ感があります。

 

サッカリンナトリウム、安息香酸塩といった成分には発がん性があることも確認されています。

 
また、ラウリル硫酸ナトリウムや防腐剤はアレルゲンとなることも多いので、口の中がただれてしまうこともあります。

 
殺菌効果が強すぎるマウスウォッシュは、口の中の必要な細菌も殺し、人間が本来持っている防御機能を低下させてしまう恐れがあります。

 

 

 

購入前には成分チェックをして低刺激・無添加のものを選ぶようにしましょう。

 

 

 

 

爽快感を与えてくれるマウスウォッシュですが、なかにはアルコール成分で口の中が荒れてピリピリする、唾液が出にくくなって、口の中がより乾燥するようになったという人もいるようです。

 
そんな時は、ノンアルコールタイプを選ぶと良いです。

 

 

唾液は口の中を清潔に保ち、細菌に働きかけるなど、口臭対策にとても大切なものです。

 

 

 

マウスウォッシュの多用で、かえって口臭を発生させることもあります。

 

 

 

液体のマウスウォッシュを使うことで、手軽に食べかすなどを洗い流し、爽快感を感じることはできますが、歯の表面についた歯垢は落とすことはできません。

 

 

 

歯垢は口臭の原因になります。

 

 
マウスウォッシュだけでは口臭予防にはなりません。

 

 

必ず歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスで歯垢を落とし、マウスウォッシュは仕上げとして使いましょう。

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