コラム

2014.06.04

犬の口腔ケアと歯周病について

こんにちは、衛生士の横山です。

 

今日は人間の歯から少し離れて犬の歯についてお話していきたいと思います。

 

犬やネコがかかりやすい病気の一つが歯周病です。

3才以上の犬・ネコの80%以上がかかっているという報告もあるほどです。

歯周病は口の中だけではなく、胃腸や心臓などにも影響を与える事もあります。高齢になってもちゃんと自分の歯で食べることができるようにしてあげるには、この歯周病にかからないよう、飼い主である皆さんが、予防してあげる必要があります。

また、いったん歯周病にかかってしまうと、獣医師による治療や手術が必要になる場合も少なくありません。そんな事にならないためにも、飼い主さんが日々、ペットの歯や歯茎の状態をチェックしてあげてください。歯周病を予防する方法は、人の場合と同じく歯に付着した歯垢を取り除くことが肝心です。

歯垢は、一度取り除いても、6~8時間で再び付着し、歯石も3~5日で付着してしまうといわれています。つまり、毎食後に歯磨きするのがもっとも望ましい訳ですが、なかなかそうもいきませんから、毎日の習慣にして1日1回の歯磨きをおすすめします。

歯ブラシや歯磨き粉は、ペット専用のものが市販されていますが、いきなり歯ブラシを口の中に入れようとすると、ペットが嫌がって歯磨きが出来ないという場合も多いようです。そこで、まずは口のまわりを手や指で触ることから始めてみてください。

嫌がらないようであれば、ガーゼや手袋などで優しく歯を触ってみます。最初は2、3分で切り上げ、たくさん褒めてあげたり、ご褒美を与えたりしながら、歯磨きは楽しいものだと思わせてやりましょう。

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歯ブラシにはアイスクリームやマヨネーズなどのペットの好物を少しだけ付けてやったり、歯磨きが終わってから楽しみにしている散歩に行くなど、歯磨きと楽しい事をセットにして覚えさせるのも効果的です。子犬の場合は、歯が生え始めた頃から歯磨きをスタートするといいかもしれません。

 

犬の口腔内は本来無臭、歯の色は人間よりも白いと言われています。

少しでも臭うと感じたらまた色が黄ばんでいたり茶色くなっていたら、歯周病のサインだととっていいでそうです。

 

ペットを飼っている方はチェックしてみて下さい。

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