コラム

2014.12.10

着色(ステイン)について

こんにちは、歯科衛生の樋口です^^

今日は歯の着色(ステイン)についてお話したいと思います。

お茶やコーヒー、ワインなどの色の濃い飲み物でステインがついてしまうことはみなさんご存知かと思いますが、意外な食べ物からも実はステインが着くのです!

・ブルーベリーやブドウ、プルーン
………..これらに含まれるアントシアニンという成分は、濃い赤紫色の色素で目に良い物質としても有名です。
この濃い赤紫色が歯に着色するとステインになります。

・ほうれん草等の緑黄色野菜
……….緑黄色野菜にも緑茶などと同じようにカテキンが多く含まれていますから、着色汚れの原因になります。
緑黄色野菜そのものだけでなく、これを使った野菜ジュースなども同様です。

・玉ねぎやネギ、にんにくやエシャロット
……….これらに含まれているイオウ成分は、独特の刺激や辛味の元になる成分ですが、ステインになりやすい物質でもあります。
また、これらの食品に含まれるビタミンと相まって、ステインとして着色しやすい特徴があります。

・バナナ、りんご、ぶどう、柿などの果物
……….バナナや柿に含まれる渋みもお茶と同じタンニンという成分です。
タンニンとは「茶渋」「ワイン渋」「渋柿」などの「渋」の成分で、高い抗酸化作用がある「ポリフェノール」の一種です。
独特の味わいのもとでもあります。
しかし、タンニンはステインのもとになりやすい物質なので注意が必要。

・豆腐などの大豆製品
…………大豆に含まれるイソフラボンはポリフェノールの一種で、普段は豆腐、納豆、豆乳などに含まれる大豆イソフラボンが多くなります。
更年期障害や婦人病、骨粗しょう症の改善に効果的なイソフラボンも、ステインの原因になりやすい成分です。

・ビタミンB群を含む食品
…………ビタミンの中には色を持つものがあり、代表的なのがビタミンB群。
ビタミンB2は強い黄色、ビタミンB12はピンク色などの色味を持っているため、ビタミンB群を多く含む食品やサプリメントから、ステインになることも考えられます。

この他、チョコレートやココアに含まれるカカオマスポリフェノールや、お茶に含まれるカテキンなどもステインの原因になります。
健康によい食べ物として有名なものばかりですが、歯のホワイトニングを目指すときには、十分なケアを心がけたいですね。

歯にステインが付着してしまうからと言って、これらの食べ物を避けていたのでは、健康面や美容面にもマイナスの影響が出てしまいます。
これらの食品を食べないのではなく、食べたら歯磨きするという習慣をつければ、ヘルシーな食生活をしながら白い歯もキープすることができますね♪

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